Art Season in New York and China 2009

芸術事情 
2009

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| 秋 ニューヨークアートシーズン |
| Shanghai, 春季アートフェアー、秋季ShコンテンポラリーAF |
 


●  2009年4月から11月にかけてのアートシーン

昨年はまず「耐える」年だったような〜!。
やはり,一昨年のリーマンショックの影響がもろに出てしまった1年でした。
各地で開催されるのオークション会社でも,昨年前半は決して笑ってはいられない状況が続いていました。
昨年は軸足を中国上海に移し、精力的にマーケットリサーチなどを行いました。ま,結果,この国の難しさを実感!とはいえ、万博開催を今年に控え、街の容貌は一変、いち早く世界同時金融危機からの脱出は見事なもの、それなりに不安な要素を持ってはいるものの、やはり「数」から生まれるパワーはいまや東アジア圏、いや、世界経済を牽引していくには十分な魅力を持っています。
昨年のレポートにも書きましたが、20〜30年遅れているものの、人口が多いために成長している部分と,遅れている部分が均一ではなく、1つの国に、いくつもの発展途上や成長済みの国とでもいいましょうか、が共存している、そんな印象が残った国でした。
上海市内ですら、成熟の度合いがまちまちです。こと、美術の世界に関しては,我々が外から何かを持ち込んでもなかなか理解されない、これが実情ですね。
そんな中、春にはアートフェアーの出店を手伝い、秋にはその総括ともいえるフェアーを見て参りました。

まずは、4月の上海アートフェアー事情より:
◎ Shanghai Art Fair 2009 4/16~20
そして、9月にもアートフェアーが催されていました。
◎ Sh Contemporary 2009 9/9~13


成長を続けるNYアートシーン

秋のニューヨークアートシーンは前半と違って活気が戻って来ました。
美術館の展覧会も秀作ぞろい、やはり、企画に何年も掛けるだけあって、重い画集を持ち帰りたくなるものばかり、日本国内のデパート(最近はめっきり減りましたが)や主要都市美術館でも,「借りてきた猫」展が多い中,(まあ,予算や保険を考えると世界地図では僻地に在るこの国では難しいのですが)まさに文献になる熱の入れようです。
オークションではかなりの変化がありました。
まず、市場は冷えていない、いい作品が出てくればその価値に見合った価格迄上り詰める。景気が悪いから絵が売れないのではなく、良品が出ていないことが原因とも!
この秋は,2大オークションハウスに明暗が出ました。サザビーズに軍配が!その見事な作品の集め方には感心させられます。また、セールを支えるスタッフの緊張感,周到な準備、何よりも若い世代がセールを引っ張っている姿が印象的です。
私がサザビーに初めて参加したのが1977年、今から32年前ですが、その頃のディレクター達は既に現場を離れています。扱っているのは現代美術といえども古い作品群、現代美術といえばすぐ同世代を思いがちですが、昨今セールに出てくるのは1950年代からのマスターピースなど。まあ,それぞれの時代にも、オールドマスターから当時の現代美術に至る迄、ジャンルがある訳で当然ですが、今のような「不況」といわれる時期には、彼ら若い世代の躍進が必須なのかもしれません。

さて、オークションでは二つ大きな変化がありました。
1)一つ目はセール会場での座席数の少なさです。
まあ,それなりに並んではいるのですが、彼らがすべて入札しているのではなくほとんどが鑑賞。最近、特に重要な絵画を競り落とすビッダーのほとんどは、電話による入札です。そして、それもが今はインターネットに代わろうとしています。
刻一刻と入れ替わる入札歴が,オークショニアの前のモニターに表示され、会場とはかけ離れたところでセールが進んでいきます。 会場にいるのに、まるで,取り残されていくような不思議な感覚を覚えます。(まあ,金銭的には既に取り残されていますが!!)
2)二つ目は、「インターネットの功罪」、美術の世界では無縁のように思われたこのツールがいまや美術市場の入札の比率を変えようとしています。 それが、個人コレクターの直接入札です。
少し,話がもつれてきましたが、ネット環境が進み、個人が多くの情報を自ら得るようになれば、画商に頼らず,自身で入札を始めるということです。
それによって、今迄画商などの専門職に依頼してた手数料がいらなくなり、その分価格に反映され通常よりも高値で売買されるようになってきました。
逆に通常プロが、作品価値の限度(オークションで買って,顧客に売却するための上限額)だと思っていても、ネットで直取引をしている顧客にとっては、画商から転売される価格迄競り上げることも、それを上回る価値観を持ってきたということです。(コレクター強し!)
特に版画などの複数部ある作品や,低価格の作品はこの影響を受けています。 誰もが参加しやすい価格帯は逆に高騰する兆しも!
ますます、変わっていくセールの世界、昔のような感覚では想像もつかない動きが今年はもっと見られるかもしれませんね〜〜!
さて、先にお話ししていました、展覧会レポートを。
昨年から今年に掛けてはMoMA,ホイットニー美術館,グッケンハイム美術館ともに面白い企画が有りました。
それぞれの展覧会をクリックして頂ければ、そのサイトにリンクしてあります。直接その臨場感を味わってください。特にグッゲンハイムの企画は面白いですよ。
MoMA、近代美術館 New York
◎ MONET「Water Lilies」(睡蓮)Sep.13,2009~Apr.12,2010

ホイットニー美術館
◎ ジョージア・オキーフ「Abstraction」(抽象)Sep.17,2009-Jan.17,2010

グッケンハイム美術館
  ◎ カンディンスキー展Sep.18,2009-Jan.13,2010
  ◎ アニッシュ・カプアー展「Memory」Oct.21,2009-Mar.28,2010


◎ New York プリントフェアー: 11月5日〜11月8日までアーモリーで開催された 「ifpda Printfair」

毎年この季節(NYでプリントセールが行われる前後)に開催されるフェアーです。年々、市場規模が縮小しているかのように見えるところですが、ここに来てみると「版画部門まだまだ健在」との印象を受けます。一頃のバブリーな売買は無いものの、版画に対する興味は根深いものがあり、マスターピースだけが美術ではない面白さを見つけることが出来ます。この後に続くマイアミでのアートフェアーにも、会場は違えどもパブリシャーが出展していました。


 








◎ そして今回も「中国の食」に迫りました。10月11月はやはり上海蟹、水棲の蟹は「もずくがに」(または、もくずとも)とも呼ばれ,日本にも岡山や高知に生息します。上海で食べられる蟹は陽澄湖産の蟹が最も美味といわれていますが、今は養殖が盛んで産地表示にハサミに鑑札のような輪っかをつけているものもあります。上海蟹は「上海のカニ」と「上海蟹」とに分かれているのだとか?????(信用するかしないかは別として)、因に「9雌10雄」(旧暦)と言われ、10月の雌、11月の雄が卵を持っていて一番おいしいといわれています。今回は10月に雄,11月も雄!同じ雄でも味が全然違うんですね。食べるのは甲羅の中の「ミソ」、このオレンジ色のミソは味が濃く確かに別格の味わい。(まあ,2杯食べたいとは思いませんが)また、11月の雄は「白子」の様な「精のう」部分の味わいも格別! 小さい割に秋の上海の人気を担うだいそれた食材です。



昨年は11回の上海出張!1年間を通して得た体験は必ず今年以降に役に立つような〜〜!

皆さん,中国人は危ないとか、信用できないとよくいわれますが、確かにその手の輩はいっぱいいるでしょう。しかし、日本人がだまされるのは,これら中国人よりも、ここ上海などに拠点を置いている日本人の方なんですね。 中国人のいい加減さを笠に着て己のいい加減さをごまかす輩ほどたちの悪いものはいません。 今年もこの戦いに明け暮れそうです。では、フェアーレポートをご堪能ください。

 

 

まずは、9月に開催されたフェアーのレポートから.........続きはこちらから