Art 38 Basel

アートフェアーレポート
June 13th~17th 2007

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● Art 38 BASEL: Art Barsel       |Photograph Only|会場風景一覧  

期間:June.13~June.17,2007
会場:Swiss Exhibition Center in the City of Basel
ジャンル:絵画、彫刻、美術一般
参考HP:Art 38 Basel |  来年の予定など

 昨年の美術ブームからか、前日の招待日から過激なレポートが紹介されていたアートフェアー。老舗の画廊は昨年より商品を充実させ3日目ぐらいにはほぼ目玉作品は完売という状態にいささか興奮と冷めた感情が入り交じるスタートになりました。昨年も紹介したように1階のフロアーはそれら老舗家老が並び、それに混じって各国の有名画廊(今までアートフェアーに興味を示していなかった画廊など)もブースを確保していました。これほど世界の資本が美術界に流れてくると過熱と言うより違和感さえ覚えますが、実際「作品」が動いているのですからたいしたものです。


 

 さて、15日(第3日目)、今回はここバーゼルに宿が取れずチューリッヒからの参戦。今回も会場入り口には巨大な彫刻、パフォーマンスアートが並べられ、ここ国際見本市会場の展示物が「美術品?」であることを覗わせます。Wim Delvoyeの彫刻、この鉄線で組まれた作品"Flatbed Trailer"は、パリのGalerie Emmanuelの出品、もう一つ鏡の円盤のような作品は、Anish Kapoorの"SkyMirror V",巨大な凹面鏡で見るものを錯覚に引き込む面白い作品、同じ物がこの2月にNYロックフェラーセンターの5番街入り口に設置されていました。(2月のページを参考に)。 。
 昨年のように参加型の作品もまた会場には入りきらない、物理的な問題の作品も。
  何れにしても毎年何かの感動?疑問?を植え付けてくれるPublic Art Projectですね。。
 さて、今回はバーゼルに宿が取れず、本当に困りました。ただ、地理的にスイス国内は小さな国ですからそれほど大騒ぎする物でもないのですが、やはり、会場近辺が良いのはもちろん、初回であればなおさらと!。
 チューリッヒからスイス鉄道で1時間、頻繁に本数が出てますから意外と快適な鉄道の旅でした。列車は1等、2等と分かれていますが、価格からすれば2倍ほどの開きがありますから、往復とも1等で動く必要もなく、帰りはエコノミーで、その方が現地の人の通勤状態などが観察できて愉快でした。

  さて、肝心のフェアーですが、これまた、昨年とそれほど大きな違いもなく特に新しい動きも感じられない物でした。幾つか記憶に残った物としては、キース・ヘリングが異常なほどに値を上げていたこと、鉄やアルミで出来たアルファベット文字で人体の座像をかたちどる、ジャウメ・スペンサなどがユニーク。相変わらずアレックス・カッツの巨大な作品があちこちのブースに見られたのも印象的でした。殆どの同時代の作家が精彩を欠く今、彼の変わらない気骨なイメージ、清楚感が受け入れられている様です。
  版画のブースでは、ロス、NY、のジェミナイが、先日発表したリチャード・セラの版画を、これが又、よく判らないのですね??最もセラの作品自体に何らかの解読ができればその延長上にある作品の流れ、コンセプトなどが伝わるのでしょうが、少し難解!興味のある方は是非探求していただきたい物です。さらに、昨年に続き、エリザベス・マレーもユニークピースが出ていました。
  もう一つはサンフランシスコのクラウンポイントプレス、ここは特に目新しい物は無かったのですが、例年確実な進化を続けているパブリッシャー、作品は銅版画を中心に!以前、1990年代はメディアを木版やリトにまで広げたのですが、近年オリジナルの銅販に戻っています。何しろ、稼ぎ頭、W.ティーボーやR.ディーベンコーンの作品を数多く持つ老舗、ティーボーなどは直ぐに完売するスターですから、強いですね、有名作家を持つと言うことは。
 同じように2Fの現代美術も特に代わり映えがしなかったような。知り合いばかり増えるのですが、相対的に価格は高すぎ、ピンキリがはっきりしていて、売れ筋とその他の差が広がる一方ではと、事実一体何が???この疑問は今までのように日本と物理的な差だけを価格に反映する時代が終わりを迎えている事実。国内顧客の情報不足、しいては、画商の質ですね。日本の市場もかなり景気が回復してきたとはいえ、相変わらず世界スタンダードでは取引が成り立たない作家、作品の山。ジェンカのダンスのように2歩進んで1歩下がる〜!まあ、それでも進んでいるだけマシなのかもしれませんね。
 昨年は3日間の滞在で、バイエラー、ティンゲリー、など多くの美術館を廻った物ですが、流石に1日それも日帰りでは不可能。いくら日が長いとはいえ、そこそこにこの街を失礼することに。
 懐かしい再会もありました、左はクラウンポイントプレスのキャサン・ブラウン女史と作家トム・マリオーニ氏、1987年頃、私の画廊がまだ大阪西区にあった当時、クラウンポイントとの関係で多くのアメリカ西海岸作家の展覧会をすることが出来ました。ディーボー、ディーベンコーン、ジョン・ケージなど、なんか考えると懐かしく凄いな〜〜!って思いますね。そして、女史のご主人であるトムもコンセプチュアルアートの作家として展覧会をしています。みんな、老けたな〜(@_@;)懐かしい3ショットでした。



 1回ではなかなか掴めない「雰囲気」という情報を、数回体験すると次第に外観が見えてくる物です。私たちは美術市場を幾つかに分けて考えていきますが、アートフェアー、オークション、何れにも情報と時間との戦いですね、この終わりのない市場に席を確保し続けることがやはり必要なのかもしれません。
さて、次のページでは第2の訪問都市、ベネチア・ビエンナーレの作品を紹介します。La Biennale di Venezia

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