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2005 Summer Season
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● Sol LeWitt

Splotches, Whirls and Twirls      Biographie/Comments

 久々のメトロポリタン美術館、特別展ではH・マチス、M・エルンスト、そしてファッション界のシャネルが行われていましたが、もう一つ、メトロポリタンではあまり皆さんが行かないエリア、そう、屋上です。ご存知のようにメトもモマも収蔵品のほとんどが著名人からの寄付、その展示方法も寄贈者別に部屋を割り当てて展示する敬意の表し方です。ここ、屋上にもちゃ〜んと名前がついているのです。その名も、"The Iris and B.Gerald Cantor Roof Garden."

 ここに6点のソル・ルイットの彫刻が展示されていました。タイトルも少し難しいのですが、作家の類する分野(ミニマルアート)の幾何学的な解釈を必要とするようなものがついていました。

● Gardenショット

 
     

まあ、「うねる、染み付く、回転する、渦巻く」などなど、誤訳が多そうですね。作品を見ているとつい近代絵画のタイトルと何か連携させて理解しようとする無理が生じますが、作品を最初に見て、その後でタイトルを訳してみると、「は〜〜、なるほど!」というテレパシーのような理解が得られます。(いってる方がわかってなかったりして、すみません)

 ソルの今までの作品はミニマルの作家がそうであったように、かなり計算され尽くした理論(理屈)によるものが大半ですが、その、難解な壁面、オブジェが普通の空間に存在する言わば、ギャップにまず存在感を覚えます。

 今回の作品は彼が長年制作活動を一緒に続けてきたナカマヨシツグ氏が手書きで作った"Bird's -eye view" ソルはこれを"footprints"と呼んでますが、三次元の形を使ったコラボレーション(共同制作)として作り上げています。

色彩や、形、作品の表現方法については少し彼の履歴を理解しないと難しいのですが! 詳しくは解説書を訳しておきますので興味のある方はご一読ください。

ちなみに私が25年ほど扱ってきた分野は現代美術と言われるもので、視覚的に作家の印象を表現した絵画とは違い、偶然性や心情、概念といった目に見えない、(簡単に言ってしまえば、理屈、こだわり)部分を表現するアートでした。

1950年代にでた、抽象表現主義(特にアメリカで具象絵画をデフォルメしていく表現)と対局するのがソルなどが唱えたミニマルアートの一部なんですね。(あ〜難しくなりますね??)

まあ、ごく一般的にこんな表現があっても面白いのでは。 ミニマルは奥が深いので専門的に研究されている評論家がわんさといらっしゃるので、その方々に評論はお任せするとして、この見た目地味な活動を続けている作家、その気骨さは、長い間彼の作品の変貌をみている私にとって、頼もしい限りでした。

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